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コンビニバイトの男の子
第10章 耽溺
中指と薬指の根元に、白濁した粘液が輪になってこびりついていています。悠希とセックスした後、肉棒の根元に出来ていたのと同じものを、自身の手淫で作り出したことがにわかには信じられません。これまでの自慰では、透明な愛液が溢れるくらいでした。
挿入していた2本の指はふやけて白くなり、指先は皺になっています。
『その指ち◯ぽ、またま◯こに入れましょうか』
「は、はい」
悠希に支配されたように、ただただ指示に従い、2本指をまた蜜壺に挿入しました。
「私の指ち◯ぽ、ま◯こに入れました」
『僕との正常位のセックス、思い出しましょうか』
「はい」
『腰、動かしますよ』
悠希の腰の動きを妄想しながら、指を抽挿します。途端に快感の大波が襲ってきました。
「ああっ、指ち◯ぽ気持ちいいっ!」
口から卑猥な言葉を吐き、膣口からぐちょぐちょと水音をさせます。あられもない姿をリビングで晒し、何度も絶頂を寸止めされ、萩子の思考から理性は消え去っていました。
「あっあっ、もう逝きそうですっ」
『まだまだ我慢』
頂上を蓋で塞がれた気がして、快感を開放する行き場が無くなり、もがくように頭を左右に振ります。すっかりロングに伸びた髪が、躰を預けた背もたれに広がり、汗の浮いた肌にも貼り付きます。
(ほんとにもう限界っ!)
「逝きたい、もう逝きたい」
『シュウさん、そういう時どうするんでしたか?』
先程の寸止めさせられた時に悠希が口にした、“許可”という言葉を思い出しました。
「逝ってもいい?逝ってもいいですか?」
『ははっ、しょうがないなー』
丁寧な言葉に言い換えて繰り返し許しを乞う萩子に、悠希は嘲るように嗤います。
『じゃあ・・・』
少し間を開けると、一転してトーンを下げた低い声音で告げました。
『逝け』
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