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コンビニバイトの男の子
第10章 耽溺
空気の淀みを感じて、換気のために窓を少し開けた。秋の澄んだ空気に混じって、近所の庭に植えられている金木犀の甘い香りが鼻を擽る。遠くから、下校中の子供達が楽しそうにお喋りする声が聞こえてきた。
(外は日常、なんだよな。それに比べて・・・)
平日の昼間から淫らな映像を見ていることの非常識さに苦笑しながら視線を机に戻すと、昨日届いていた村木からの結婚報告の葉書が目に入った。
(そういえば、村木から結婚の相談を受けた、あの社員旅行の日に観た動画が切っ掛けだったっけ。久しぶりに観てみるか)
MSTシステムの録画再生を終了して、ブラウザのお気に入りから動画のページを開く。隠し撮りを始めてからは、疎遠になっていたページである。
再生ボタンを押そうとして、貴之は違和感を覚えた。画面の隅々を見回す。
(コメントが、増えている?)
頻繁に視聴していた時は変わることの無かったコメント数が、1つ増えていることに気が付いた。コメントのマークをクリックする。数年前に誰かが記入していた女優名の問合せコメントの上に、3日前に投稿された新しいコメントがあった。
(投稿者は、MSTって、まさか村木・・・、なんてことはないか。このコメントは、女優名!?)
当時、貴之が調べても見つけられなかった女優名が、記入されている。
(偶然か、それとも・・・)
不可思議な巡り合わせを訝りながら、同じ動画配信サイトで女優名の検索をかけると、見慣れたサムネイル画像以外にもう1つの画像が結果に表示された。動画の時間が異なるため、よくある複製動画とは違い別の動画のようである。その画像をクリックして動画のページに移動すると、拡大された静止画に写る笑顔の女性は間違いなく同じ女優だった。登録された日付は、一週間前である。
(シュウ似の女優の別動画が、最近アップされたんだ)
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