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コンビニバイトの男の子
第10章 耽溺
ごくりと生唾を飲み込み、再びヘッドホンを着けると、惹き寄せ付られるようにマウスポインタを再生ボタンに移動してクリックする。冒頭の広告動画がもどかしく、スキップの文字が表示されるとすかさずクリックして本編を始める。サムネイル画像と同じ笑顔の静止画が、数秒間流れる。
『ぅんっ・・・』
「!!」
前置き無しに始まった絡みのシーンに、驚きのあまり声も出なかった。映っている室内の感じから、いつも見ていた動画の別シーンだと判ったが、内容は全く違う。一気に心拍数が跳ね上がり、躰が熱くなった。
「はぁ、はぁ・・・」
吐く息が荒くなる。いつの間にか勃起していた男根に気付き、スエットを脱ぐ間も惜しんで服の上から握りしめた。序盤の映像を数分見ただけで、脳が沸騰するような興奮に襲われ、感情をコントロールできない。数回擦っただけで、登り詰める。
「うっん、ぃっく!」
かろうじて窓を開けていることを思い出し、声を堪えて絶頂を迎えた。パンツの中で熱を帯びた男根が激しく脈動し、どくどくと精液を吐き出す。下腹部に生暖かさが広がった。久しぶりの自慰で溜まっていた精液が溢れ、スエットにまで染み出してきている。
「あぁ、っんはぁー」
貴之は腰全体を包む心地よい痺れを感じて、大きく息を吐いた。達したことで男根が萎えてくる。
しかし、動画の展開はこれから佳境に入っていくところだった。
『いやっ、こんなの、したことない・・・』
『そんなこと言って。ほんとはこういうことしてみたかったんでしょ。ねぇ、奥さん?』
『そんなっ、違ぅんっ、ん、んっ』
『おおっ、いいですね、奥さん。違うって言いながら、手を離さないじゃないですか』
『んふぉ、ひがっ』
『奥さん。こっちはどうですか』
『ぷはぁ。あぁっ、嫌です。やめて下さっ、んっ、んふっ』
(すっ、すごい!)
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