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コンビニバイトの男の子
第3章 お土産
呼吸が落ち着くのを、悠希が微笑みながら見守ります。
「このキス、気持ちいいですね」
「うん、気持ちいい」
もう、リコともこんなキスをしているのか、とか、確認するためということも気にならず、悠希との濃厚なキスを堪能していました。
またお互いに唇を寄せ、一転して唇の柔らかさを愉しむ様に軽いキスを繰り返します。言わなくても次はどんなキスをしたいのか解り合っていました。
長時間座ったままのキスが辛くなってきた萩子は、唇を重ね合わせながら、悠希を抱いていた腕に力を入れて、躰を後ろに引きます。すぐに意図がわかった悠希が手を萩子の後頭部に添えて、力を込めながら優しく覆い被さるように倒れていきます。その動きは初めてにもかかわらず滑らかで、まるで慣れ親しんだふたりのように、ほんの一瞬も唇が離れることがありませんでした。
仰向けになった萩子は、躰全体に悠希の重みを感じます。その圧迫感を心地よく感じました。
(重いのに、重くない・・・)
矛盾する感想を抱きながら、その後も悠希と軽いキスとディープキスを交互にして、唇と舌の感触を愉しみ合います。
悠希が躰をずらして萩子の上から降りました。その間も唇は離れることなく抱き合ったままで、お互いに横向きの状態になります。
ようやく悠希が唇を離しました。
ふたりの視線が交差します。
(あの日、この目に・・・)
萩子は、自身が晒した恥態を悠希にじっくりと観られたことを思い出して、躰が熱くなってきます。
悠希が視線を移しました。萩子がその先を追います。バスタオルに包まれた小振りの山が視界に入りました。悠希が抱いていた腕を解き、萩子の腕を優しく押し離して仰向けに戻します。悠希自身は横向きに添い寝する形で、後頭部に添えていた手を動かして腕枕をする態勢になると、もう一方の手を結び目に近付けていきました。
(あぁ・・、そこ解かれたら)
萩子にとって、裸を見られる瞬間はいつも1番緊張する場面でした。夫である貴之との時に何回経験しても慣れませんでした。
前回の悠希との時は、緊張しつつも自ら誘導していたこともあって耐えられましたが、今回は悠希にされるがままで緊張感が違います。更に、バスタオルの下は上下何も身に着けていないという頼りなさが拍車をかけていました。
(裸、また見られちゃう)
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