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コンビニバイトの男の子
第3章 お土産

【6】
悠希が玄関のドアを少し開けて、まだ明るさが残っている外の様子を確認します。
「人通りが途切れたら、出ますね」
その様子を、萩子は三和土に降りずに廊下から見ていました。
「そろそろ、途切れそうです」
悠希が振り向いて、頭を下げます。
「萩子さん。ほんとにお世話になりました」
頭を上げた悠希と萩子の視線が絡まります。
「それじゃ」
玄関のドアを開けてするりと悠希は外に出ていきました。ドアクローザーの力で静かにドアが閉まります。
萩子は暫く廊下に佇んだまま、ドアを眺めました。見つめ合った時間はほんの数秒だったはずですが、萩子には数分に感じました。
(もしかして、“おまじない”を待っていたのかな?なんてね)
前回以上に独りになった寂しさを紛らわすようにそんなことを思います。寝室の後始末に2階に上がりかけたところで動きを止めると、引き返してダイニングに向かいました。椅子に座って一息つきます。
「ふーっ」
(おかしなところは無かったなんて余裕があるように言ったけど、それどころじゃない、気持ちよさしか無かった。・・・なんか、全てが良かった)
悠希に挿入中に恋人繋ぎされたときは、一瞬恋人のようだと思ってしまっていました。両掌を上げて視線を向けると、悠希としたように指を絡め合わせます。
しかし、当然のことですが悠希の恋人は萩子ではありません。
(・・・恋人のリコさんとは、こんなセックスをしているんだ)
改めて思い返すと、愛撫も、コンドームを着けるときも、そして挿入後の動かし方もぎこちなさが無く、悠希が上手くなっていました。特に挿入前は、むしろ余裕さえ感じさせる焦らし方でした。それが、彼女との経験を積んでいることによるものだということを考えると、もやもやする気分を強く感じます。
(何なんだろう、この感じ・・・)
悠希が玄関のドアを少し開けて、まだ明るさが残っている外の様子を確認します。
「人通りが途切れたら、出ますね」
その様子を、萩子は三和土に降りずに廊下から見ていました。
「そろそろ、途切れそうです」
悠希が振り向いて、頭を下げます。
「萩子さん。ほんとにお世話になりました」
頭を上げた悠希と萩子の視線が絡まります。
「それじゃ」
玄関のドアを開けてするりと悠希は外に出ていきました。ドアクローザーの力で静かにドアが閉まります。
萩子は暫く廊下に佇んだまま、ドアを眺めました。見つめ合った時間はほんの数秒だったはずですが、萩子には数分に感じました。
(もしかして、“おまじない”を待っていたのかな?なんてね)
前回以上に独りになった寂しさを紛らわすようにそんなことを思います。寝室の後始末に2階に上がりかけたところで動きを止めると、引き返してダイニングに向かいました。椅子に座って一息つきます。
「ふーっ」
(おかしなところは無かったなんて余裕があるように言ったけど、それどころじゃない、気持ちよさしか無かった。・・・なんか、全てが良かった)
悠希に挿入中に恋人繋ぎされたときは、一瞬恋人のようだと思ってしまっていました。両掌を上げて視線を向けると、悠希としたように指を絡め合わせます。
しかし、当然のことですが悠希の恋人は萩子ではありません。
(・・・恋人のリコさんとは、こんなセックスをしているんだ)
改めて思い返すと、愛撫も、コンドームを着けるときも、そして挿入後の動かし方もぎこちなさが無く、悠希が上手くなっていました。特に挿入前は、むしろ余裕さえ感じさせる焦らし方でした。それが、彼女との経験を積んでいることによるものだということを考えると、もやもやする気分を強く感じます。
(何なんだろう、この感じ・・・)

