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コンビニバイトの男の子
第3章 お土産
「ごちそうさま」
「はい。ごちそうさまでした」
萩子がダイニングテーブルを離れて、お風呂のお湯張りボタンを押しました。
「あ、シュウ。悪いけどちょっと仕事が立て込んでいて、お風呂は後にさせてもらいたいんだけど、いいかな?」
「そうなんですね。かまいませんよ」
「最近、片付け手伝えなくて、悪いね」
「そんな、貴之さんは気にしなくていいですよ。私がやりますから。それよりも、そのまま寝てしまわないで、ちゃんとお風呂に入ってくださいね」
「ははっ、気をつけるよ」
そう言って、貴之はリビングを出ていきました。
独り残った萩子は、貴之が食べ終えた食器をぼんやりと眺めます。
悠希との最初の時よりも夕食を作る時間は充分あったのですが、時々ぶり返してくる情事の記憶にぼーっとしてなかなか取り掛からなかったため、今夜も冷凍食品で間に合わせていました。
その夕食を貴之は特に指摘することもなく、黙々と食べていたことを思い返します。
(いつものおかずとは大分違うんだけど、気付いて無さそうてよかった・・・)
ホッとすると同時に、かすかな不満が湧いてきていました。
「・・・さ、片付けよう」
もやもやした気分を抱きながら、食器を片付け始めます。
そのときはまだそれが、貴之が自分に関心がないということに対しての感情によるものだとは気付いていませんでした。
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