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コンビニバイトの男の子
第2章 落とし物
【2】
冬晴れの日の午後、いつもはまったり過ごす時間ですが、今日の萩子は焼き菓子が出来上がるのを待っています。
今朝の朝食時に貴之から、
「今夜また持ち帰りの仕事があるんだけど、夜食用にこの前食べた焼き菓子作ってくれないかな?なんかまた食べたくなって」
とお願いされたためでした。ここ最近、貴之は新たな仕事を任されているらしく、持ち帰って夜遅くまで書斎に籠ることが増えています。
「わかりました。今晩、楽しみにしててくださいね」
そう応えて午前中に材料を揃え、味見のためもあってお茶の時間に出来上がるように作っているのでした。
(この前料理教室で作った焼き菓子、そんなに気に入ってくれたんだ。貴之さんがリクエストするのは珍しいのよね。美味しくできるといいけど・・・)
美味しそうに食べる貴之の顔を想像して、自然と笑顔が浮かんできます。
萩子のいるリビングに、焼き菓子の焼ける甘い香りが漂っています。
焼き上がるまでもうしばらく時間があるので、雑誌を読み始めた時です。
♪ピンポーン
インターホンのチャイムが鳴りました。
なにかの勧誘だったら居留守を使おうとモニタを見ると、そこに映っていたのは予想外の人でした。
(コンビニの鮎川さん!?)
萩子は驚き、すぐに通話のボタンを押します。
「はい」
「あ、こんにちは。いつも来ていただいているコンビニの鮎川です。あの、この前落とし物をされていたので、持ってきたんですけど」
なんで家を知っているんだろうと訝りつつも、顔見知りということもありとにかく応対します。
「ありがとうございます。ちょっと待っててください。すぐ出ます」
そう言ってインターホンを切ると、身につけていたエプロンを取り、外していた眼鏡をかけると急いで玄関に向かいました。
玄関の姿見で髪を整えます。
(午前中出掛けたから、化粧しててよかった)
そんなことを考えながら、ドアを開けて外に出ます。冷たい風が吹く中、インターホンの前に悠希がいました。
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