この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
コンビニバイトの男の子
第4章 食事会
【5】
「いらっしゃいませ、あ、こんにちは」
萩子の入店を知らせる軽快な音楽が流れると、レジにいた顔見知りの女性店員の由絵(よしえ)が声を掛けてきました。
「こんにちは」
萩子も挨拶を返すと、スイーツコーナーでお目当ての商品を手に取って、レジに向かいます。悠希の姿は見当たりません。
(今日は悠希くんいないのかな?シフトは入っていたはずだけど)
由絵が受け持つレジでスイーツとレギュラーサイズのカップを購入し、お気に入りのアッサムのホットミルクティーをカップに注いでイートインスペースのいつもの席に座ります。
萩子は、ウォーキングを再開した次の週から、またこのコンビニに平日通うようになっていました。昼間、家で1人で過ごしていると悶々と考えてしまうため、気分転換に外出をしたとき、途中の休憩場所として落ち着くお店が見つからず、悠希に掛けられた言葉を思い出して訪れたのがきっかけでした。
レジの方をチラ見しながら購入したスイーツを食べ終えた頃、先程出ていった人が使っていたテーブルを清掃するために、由絵がイートインスペースに来ました。
「昨日のドラマ、良かったわよねー。私、うるうるしちゃった」
テーブルを拭きながら、萩子に話し掛けてきます。このコンビニ店長の妻で、以前通っていたときからいつも気さくに接してくれる店員でした。
この時間は来店客がほとんどいないため、悠希や顔見知りになった店員と他愛のない話を楽しむことができました。特に由絵とは、年齢が近いこともあり、前日観たドラマの感想を伝え合うなど、親しい関係となっています。
「そうですねー。やっとお互いの気持ちが通じ合って。私も感動して、終わってしばらく余韻に浸っちゃってました」
萩子も笑顔で応えます。
そこで思い切って、不在の悠希のことを問いかけました。
「今日は、鮎川さんはお休み?」
「休みじゃないんだけど、体調がよくないって、裏で休んでるのよ」
「え?そうなんですか?」
「少し休んだら戻りますって言ってたんで・・・。って、出てきた」
レジの方に顔を向けると、ちょうど悠希がレジで女性客の応対をしている松友に声をかけながら奥から出てきたところでした。
/248ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ