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第4章 食事会

貴之からの通話が切れ、萩子は手にしたスマートフォンをぼんやりと眺めました。
（どうしよう・・・）
思いがけず悠希と過ごす時間に余裕ができたことで、別れた原因を知りたい思いが強くなります。
（どうしてリコさんと別れてしまったのか聞いたら、何か力になれるかも。今の貴之さんの話は、ふたり切りの時間が長くなると悠希くん気を使うかもしれないから、伏せた方がいいかな・・・）
そんな事を考えていると、悠希が部屋に戻ってきました。
「すみません。友達からメッセージが来て、ちょっとやり取りしてました。あれ？スマホ、何かありました？」
ダイニングテーブルの横に佇み、スマートフォンを手に持っている萩子に問い掛けます。
「ううん、何でもない」
そう応えると、萩子は決断しました。
「悠希くん、デザート食べない？」