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女旅芸人衆の淫ら旅
第4章 看護という名の筆下ろし
良案が年端もいかないお咲を寝間に連れ込んだ頃、
お瞭はと言うと、良案の言いつけを守り、甲斐甲斐しく地頭の倅(せがれ)の看病を続けていた。
とはいえ、眠り続ける相手の看病はさほどすることもなく、
お瞭は倅(せがれ)の枕元に座り、すやすやと眠り続ける男の顔を見ているうちに、いつしか彼女自身にも睡魔が訪れ、
ウトウトと眠りに落ちかけていた。
「うう~ん…」
不意に地頭の倅(せがれ)が目を覚ました。
誰もおぬはずの寝間なのに、自分の枕元で居眠りをしているお瞭に気づくと「ひっ!」と小さな声を漏らした。
「お主は誰だ?私をあの世に連れていこうとする道先案内人なのか?」
真剣で切りつけられたので、てっきり彼は冥土に向かおうとしているのだと錯覚した。
そして何も言わぬ枕元で座っているおなご(女)こそ、自分を冥土に連れてゆく道先案内人なのだと確信した。
「私は死ぬことなど恐れてはおらぬ、連れて行きたいのならさっさと連れて行けばよい」
そう言ってはみたが、枕元のおなごは起きる気配がない。
「これ!居眠りしておっては私を連れて行けぬではないか!」
彼は布団から手を差し出してお瞭の肩を揺すろうとした。
だが、その手はお瞭の肩に届かず、力なくぽとっと垂れ落ちた。
垂れ落ちた先はお瞭の太ももの上だった。

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