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女旅芸人衆の淫ら旅
第9章 旅立ち~新たなステージへ
見つめあったお袖とお駒は互いにうなずきあい、席を立つと権蔵さんの後に続いて正座して頭を下げた。
「旦那様、座長さん、あっ!いえ、もとい女将さん!
私たちからもお願いです」
「是非とも姉と私を権蔵さんの弟子にしてやってくださいまし!」
「そんなのはお安い御用さね、これからは客も増える。台所だっててんてこ舞いだろうさ、板前を数名雇わなくてはいけないかもと考えていたところだ」
だから権蔵さん、お駒にお袖も頭をあげなさいと宿の主(あるじ)である清吉は柔和な笑顔で三人に伝えた。
てっきり断られる事を覚悟していた三人は互いに顔を見合わせて抱きしめあった。
「他のおなご(おんな)たちも仲居として働いてもらうが、様子をみてそれぞれ見合った職についてもらうことにするからな」
それでよいな?と清吉はお絹を見やって微笑んだ。
「お前さん…何から何まで…」
清吉の懐の深さに、この人と夫婦(めおと)になれて本当に幸せだと感じた。
「待て待て!何を皆で丸く収まろうとしておるのだ!
ここまで一緒に旅をしてきた仲ではないか、私とお瞭だけ勝手に旅をしろと申されるのか」
世間知らずの良案ゆえ、お瞭と二人だけでの旅は不安以外何もなかった。

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