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女旅芸人衆の淫ら旅
第9章 旅立ち~新たなステージへ
「いや、それは困る!私にはドクタースイフトと交わした堅い約束があるのだ!蘭方医学を日の本に推し進めるという大義があるのだから、容易く一座を解散などと口にせんでもらいたい!」
「そのことなんだけどね」
お絹がこれからの事を話し始めた。
「当座のおなご(女)たちは、この旅館で仲居として雇ってもらうことにしたよ」
その言葉を聞いて、しじみ汁を運んできた権蔵が「それは誠でございますか?」と驚いて口を挟んできた。
「これ!権蔵!女将(おかみ)さんのお言葉に口を挟むんじゃないよ」
番頭がでしゃばるでないと権蔵を叱りつけた。
「あ、これは失礼いたしました
でも、おなご(女)達を仲居にするのであれば、是非ともお願いがございます!」
権蔵は上座(かみざ)に座る宿の主(あるじ)と女将(おかみ)となったお絹の前に正座して頭を畳に押し付けながら「無礼を承知でお願い事がございます」と申し出た。
「権蔵さん、何を改まって進言されるのですか?」
人に頭を下げられなんて初めてと言ってもいい経験にお絹は狼狽えた。
「おなご(女)の二人を儂(わし)に預けてくださらんか?」
「見受けしたいと申されるのですか?」
「ええ、是非ともお駒とお袖の両名を儂(わし)の内弟子にしとうございます!」
お駒とお袖の姉妹は驚いて顔を見合わせた。

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