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Deep Throat - ディープスロート
第3章 BLACKMAIL
彼女は木の扉を横にスライドさせ、中に入っていく。

彼女は大きく息をついた。家の玄関までの両脇には木が植えられ、下には砂利が敷き詰められていた。歩幅に合わせ、大きくて平たい石が等間隔で置かれていた。左を向けば、コンクリートの道がガレージらしき建物に繋がり、右を向けば、池のある日本庭園が広がっていた。

彩芽は約30mある石の道を一歩一歩進んだ。2階建ての白いコンクリートの家が見えた。その形は四角形の積み木を2つ重ねたような外観だったが、日本庭園へと繋がる箇所には、天井に届きそうな大きな窓が見えた。

扉が開く音がして、彩芽はそちらに視線を向けた。ブラウンの扉を開けて待っている、田所の姿が見えた。グレーのズボンに白シャツという軽装だった。

田所は「こっち、こっち…」と彩芽を手招きし、そよ風で揺れた前髪に触れていた。

彩芽は家の中に入り、玄関で靴を脱いだ。石が敷かれ、広く綺麗なた玄関に、彼女は恐縮してしまう。

「どうぞ、どうぞ…」と先を進む田所についていき、彼女は家の奥に進んだ。

日光が射しこむ空間にたどり着いた時、彩芽は足が止まった。

天井部分まで伸びる大きな窓の先に、先程見た庭が見えていた。

彼女は「わぁ…」と小さく呟いた。
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