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バニーガールの穴の奥
第8章 飢えと渇きとモヒート

2時間と言われて……
ちょっと躊躇してしまった。
その時間まで今から待つと、
俺は確実に終電を逃してしまうからだ。

『…でしたら、店番をご予約なさいますか?』

店番と言う裏メニューが
何か分からない…し…、
予約が出来る物なのも
それはそれで驚いたが…。

この対応その物も気まぐれなのかも知れない。

ユイが予約が出来ると言って来たのは
翌日が休みの水曜日の夜だった。
指定された時間は…夜の0時30分。
もう終電は余裕で終わってる時間だ…。

「水曜日……」

ラビットホールは月曜日と
木曜日は定休日だから…休みだ。

ここは休みでユイも休みだろうが、
俺は翌日の木曜日は仕事がある…。

まぁ…上のレンタルルームで
泊まれば…そのまま仕事に
直接行くのも…出来るには…出来るし。

『水曜日でしたら…ご予約を承りますが…?』

あのいつもの抑揚のあまりない
感情の色の見えない口調で
そうユイが結論を出しかねている俺に
返事を促す様にして言って来た。

「……分かった。じゃあ、予約頼むよ…」

『はい…、確かに…それでは水曜日の
0時30分…店番のご予約…承りました…』

その夜は…水曜日の予約をして、
俺はラビットホールを後にした。

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