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バニーガールの穴の奥
第9章 裏メニュー『ウサギのお店番』

直属の上司に有休を申請したら、
ついに緒方にも新しい彼女が
できたのかと喜ばれたんだが…。

そんなのじゃないですよ~と
俺をからかって来る上司に言うと
じゃあ何の休みなんだ?と
遠まわしに言われてしまって、
ウサギの巣に遊びに行くのに
ハマって居ると…素直に言ってしまった。

俺もそこに連れて行けと言うので、
月曜日はラビットホールは
定休日なので……明日…一緒に
上司と仕事の帰りにラビットホールに
飲みに行く事になって…。

火曜日は…仕事帰りに…
上司とまずは…駅前のやよい軒で
夕飯を食べてから、その時に
フライングビールしてその後
ユイ達が働いている
ラビットホールに上司を案内した。

まぁ奥さんが居る上司なら
俺もちょっとって言う所だが、
この上司はバツイチのひとりもんだから
上司がここで…ウサギにお熱を上げても
誰も文句を付けたりして来ないだろうしな…。

「加藤さん、ここです…この店です…」

『…こんな錆びれた通りに
そんな…いい感じの店があるのか?
確かに…看板も…何にもないんだな…
普通は…このまま通り過ぎちまそうだわ』

俺もあえてこの人通りの少ない
こんな場所を通ったりしないし、
この店の存在もビルの存在も知らなかった…。

『お前が……ハマってるユイちゃんと
やらを…早速拝ませて貰うとするか…』

そう言ってステンドグラスの嵌った
木製のドアを加藤が空けると
昔ながらのアンティークな
ドアベルの音がカランカランカランと鳴った。


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