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バニーガールの穴の奥
第13章 ましゅまろと美術館
「文句言うなよ……。誰も
そこまで言ってねぇし。
まぁ、良く天は二物を与えずって
言うけど…天はお前に、二物も
三物も与えてくれてるじゃねぇかよ」
『でも…良かった…』
絵の前でいつの間にか
しゃがみ込んでいた
ましゅまろが、よいしょと
言いながら…膝を押さえて立ち上がると。
んふっふっふっ…と癖が強い
独特の笑い方をして笑っていて。
部屋の隅に立っている
学芸員の顔が険しくなって居たので、
その場からましゅまろを
連行する様にして展示室を後にした。
一旦外に出て来ても、
チケットを購入した当日なら
再入場は可能だから…。
美術館の外にある…
大きなオブジェとかが…
展示されている屋外展示のエリアに
ましゅまろを連れて移動して来る。
『ちょっとぉ…、離してよぉ~』
「ここまで来れば…もういいだろ」
掴んでいたましゅまろの
手首を離してましゅまろを開放する。
『今日さ…ぁ、私に
付き合ってくれてありがと。
助かったよ、私1人じゃ
美術館…来れなかっただろうし…』
「いや、…別に俺は…今日は
何も予定…のない有休の消化のための
休みだったからな…、構わねぇよ…」
『んふっふっふっ…、ねぇ~、
今日…私に付き合って貰ったさぁ。
”お礼”…させてよ…、ね?』