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バニーガールの穴の奥
第13章 ましゅまろと美術館
『あ、あれ、あそこ…鯉のエサ売ってる』
そう言って休憩できるベンチが
置かれている東屋の所に
鯉のエサと書かれた大きな
ガチャガチャの様な自動販売機があって。
ましゅまろが…100円を入れて
レバーを回して鯉のエサを買っていて。
御親切な事に自分の分のついでに
俺の分のエサを買って来てくれて。
『はい、これ。アンタの分』
「あ、…ああ。ありがとう…」
『鯉…、めっちゃ集まって来てんじゃん。
ほら、アンタもエサ…こっち来てやりなよ』
ましゅまろは…小学生みたいに
はしゃぎながら池の鯉にエサをやっていて。
俺はその姿を後ろから見ていて、
なん…だ…か……デートみたいだな…と
ましゅまろと過ごす時間に
久しぶりの……感覚を…感じていた。
『ねぇ、どうかしたの?』
「いや…、何か…デートみたいだなって…」
『こんなデート…した事ないよ……、
ねぇ…じゃあさ…、エサやりがさ
終わったら…あれ…乗ろうよ。
もちろん…、アンタの驕りでさ』
あれ乗ろうと…ましゅまろが
俺に言って来たのは、
池の水面に浮かんでいるボートで。
「って…お前…、ボートに乗りたいのか?」
『いいじゃん、乗ろうよ…。
私…ボート乗った事ないんだ~』
「ああ、もう…。わかったよ…。
お前をボートに乗せれば良いんだな?」