パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第16章 そらとぶうさぎ

『それに…折角の…拘りの
お衣裳を脱ぐのはダメみたいで…』

そう言えば……ヒメもヒメで
自前の高そうなのを着てる
時もあったな…と言うか
ヒメは毎回…の様に違うの着てるか。

「なんか…、拘りがあるんだな…」

『ヒメは昔…自分の容姿が原因で
周囲からイジメに遭っていたみたいで…。
太っていた体形はダイエットで、
痩せて綺麗になったけど…
お化粧だけでは…どうにも
根本的な骨格とかまでは…
綺麗に…補正が…出来なかったみたいで…』

「……って事は…もしかしてヒメは…」

『はい…友達が居なかったヒメが
自分の話し相手にしてたのが、
ドールだったみたいで…。
お人形が…人間になれないけど、
人間がお人形みたいに…
整形でなれるって言うのを…
昔何かのテレビ番組で
観たことがきっかけだったみたいで…』

多分ユイが…話してる
テレビに出演していた…
人形みたいな……人間は…、
整形サイボーグのヴァニラか…
時折…海外でもリアルバービー人形
なって…いう…整形を
繰り返してる人の話題が
出てきたりとかするから…。

ヒメが整形の道と言うか
終わりのない沼に…足を
踏み込んだのも…自分と
同じ様に人形になりたい人が
世界に沢山いるって知ったからって
言うのも…大きいんだろうな…。

「今夜は…雨だし…、客は
俺だけ…だしな…、ユイも
こっちに来て…一緒に飲まないか？」