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バニーガールの穴の奥
第16章 そらとぶうさぎ

加藤さんの頑張れは
そう言う意味の頑張れなんだろうなと。

今居る所は…きっと…
穴の縁のギリギリの所で…、
俺が…もう…ちょっとでも
後…一歩でも…前に踏み込めば…。

穴に落ちてしまうような、
そんな…場所に居る…感じがする。

きっと…ユイなら…、俺が
冗談めいて…告白しても…
それを…冗談にしてくれるだろうし。

それを…本気の告白だと…、
受け取ってくれる…んだろうか?

「結局…惚れたもん…負けだよなぁ…」

今の距離感で居る方がとかって
そんな感情がすぐに沸いて来て…。
俺の考えは…エンドレスループして
堂々巡りを繰り返してばかりだった。

「と、とりあえず……答えは…
明日…決めりゃいいっ、やめだ、やめッ。
今日は…もう…、考えないっ…。寝るッ」

そう言って…頭から
バサッと布団を被って
俺は無理やり眠る事にした。



ーーー
ーー



そして…いつもの時間に
セットしてたアラームが鳴って…、
俺は…布団に入った後も…
結局…色々考えてしまって
寝入るまでに時間が掛かってしまったんだが。

いつの間にか…眠っていたみたで…、
アラームの音で目を醒ました。

のそのそと…布団から
ゆっくりな…ナマケモノの様な
動きで起き上がると。思いっきり
身体を伸ばして伸びをして…。


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