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バニーガールの穴の奥
第16章 そらとぶうさぎ
唯花が買ってくれたチケットを
俺はまじまじと眺めてしまっていた。
大学時代に…付き合ってた彼女は
あっちも学生だったから…、
デート時は俺が出すか割り勘で。
社会人になってから……、
上司と付き合う前に…俺が
要らないと言うのに友達が
女紹介してやると……頼んでないのに
紹介された…1個年上の女性と
映画を観て…食事を…したんだが…。
その時は…あっちが…、
映画代を出してくれて。
その後も…ホテル代も出してくれたが手n
1回会って映画観て飯食って、
ホテルで…したっきり…
その女性には連絡をしても
何かと理由を付けて断られ続けて。
自然消滅というか…紹介の話自体が
うやむやにされてしまった事も…あったり。
上司…の時は…あっちの方が
年齢も上だったし、給料も良かったから。
デート代は…殆ど出して貰ってた。
年上の女性に…奢られる事はあっても
自分より年下…(であろう)女性に
奢られるのは…変な気分だ…。
今日の名目が…あくまでも
”デート”ではなく…”お礼”だから…。
それに”ユイ”としてじゃなく、
今日は…”唯花”として…接して欲しいと…
そんな感じの事を言われて…
お願いされた…感じだったんだが…。
唯花の態度がいつもと違うのは
いつもは…俺が”お客さん”で
店に金を払っている…からかと。
普段のユイと今日の唯花の
違い理由に俺は気付いた。