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バニーガールの穴の奥
第16章 そらとぶうさぎ
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「んで…、唯花…ちゃんは…
今日は俺をどこに連れて行ってくれるんだ?」
『その…、緒方さ…んじゃなかった、
琢磨さんに……見て貰いたい物が…
置かれている…場所…です…ッ…』
ガタンガタンガタンガタン
電車に乗り込んでから…、
移動している間の車内で
ユイにこれから行く場所の
ヒントを貰おうとしてみたが…。
ユイが俺に見て貰いたい物が
今から行く場所にある…らしい。
途中で幾つかの停車駅を挟んで、
電車で30分ほど揺られて
辿り着いたのは隣の県だった。
駅から…その場所に向かって
ユイの…いや、唯花の案内で
歩いて向かった。
俺が唯花に案内されて電車と
徒歩で40分掛けて辿り着いた先は
煉瓦造りの建物の県立美術館で…。
「美術館か…そう言えば、前に
ましゅまろと美術館に行った…が
結局…、チケット買ったのに
色々あって常設展示見忘れちまったしな…」
『じゃあ、今回は見忘れたり
しない様に先に常設展示のある
本館の方から…鑑賞しましょうか…』
そう言って入口の所の
チケット売り場の券売機で
唯花が自分の分と俺の分の
常設展示のチケットを購入して。
俺の方に俺の分のチケットを手渡して来る。
『どうぞ、これ…琢磨さんの分です…』
「あ、ああ、ありがとう…」
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