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バニーガールの穴の奥
第17章 そらとぶうさぎの秘密の部屋

『イベントでは…地元の
農家さんの大葉とすだちを使って
大葉のモヒートにして…
提供しようと…思っておりまして…』

ユイには…イベントのギリギリまで
カクテルの内容は考えて
くれてもいいとは言ってあるので。
俺と相談した以外にも…、
オリジナルカクテルを用意して
考えてくれていたみたいだった。

『あ、あの…当日は……』

「ああ、勿論俺も行くよ……」

『良かった……』

「当日のイベントが始まる前に…、
俺の為に1杯…用意してくれよ」

『怒られないですか?イベント中は
お仕事のお時間…になるのに……』

「当日は土日だしな、半分仕事で
半分休みって言えば…なんとかなるって。
多分現場に上司が来ても、上司も上司で
飲んで行くつもりで視察しに来るだろうしな…」

ユイが日本酒モヒートを用意して
グラスを持って俺の隣に来る。

お互いのグラスをチンと鳴らして
乾杯をするとグラスに口を付けた。

爽やかなミントの香りと
レモンの香りが…日本酒の
あの独特の癖を中和させていて…
すっきりとした飲みやすさだ。
後からキリっと辛口のキレが来て。

「飲みやすくて…美味いな…」

『この後……琢磨さんを
私の秘密の部屋に…ご案内しても?』

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