この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
バニーガールの穴の奥
第6章 ウサギの”おさんぽ”
『ご注文は……、いつもの
カミカゼでよろしいでしょうか?』
「カミカゼ……そうだな…、
カミカゼと……ウサギを1匹貰おうか」
『ご注文は…カミカゼと…
ウサギでよろしいでしょうか?』
そうカウンタ―の中のユイが
いつも通りのあまり抑揚のない
感情の変化の感じられない
そんな口調で事務的に
俺の注文を確かめて来る。
穏やかな…微笑は浮かべているが
その微笑も…偽物の作り笑いで。
「んで、今夜の…気まぐれウサギの
オススメのメニューは…何だ?」
『そうですね…、今夜の
気まぐれウサギのオススメは…
”おさんぽ”は…いかがでしょうか?』
犬の散歩をして、
犬を飼って無くても飼ってるような
飼い主体験ができたりする。
ペットを飼えない人や、
購入を検討してる人向けの
施設があったりするが…。
犬を散歩させるみたいに
ユイにリードを付けて
散歩をさせるのか??とか
そんな妄想を一瞬してしまって。
「散歩?外でも歩くのか?」
いいえとユイが首を横に振った。
外を歩く散歩ではないらしい。
『散歩するのは…、外じゃなくて
このビルの中だけですよ?
あの…イチゴちゃんを散歩しながら
食べるオプションになっております』