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特別捜査官・優子
第6章 瑞々しい果実
男はマットの上に肘をつき、完全に優子の肉体を覆い隠していた。男の下腹部の素肌が女の尻を圧し潰すように、互いの素肌が触れ合っていた。女はそれを嫌がり、体を揺するが、躰は全く前に進まない。女の両腕に男の胴体が覆いかぶさり、まったく動けず、手を使うこともできなかった。

優子はマットに頬を預け、首筋に当たる息で近付いてくる男の気配を感じていた。女は「ハァッ…ハァッ…」と大きな声を出せないほど、弱っているようだった。

彼女は両眼を大きく見開き、だが小さな声で「や…やめて…」と呟いた。

女は抗う気持ちを捨てきれずに、何とか理性を保とうするが、その気持ちが強くなればなるほど、胸が燃えるように熱くなり、「ハァッ…ハァッ…」と一息吐き出す度に、自身の体内で湧水が染み出していくのを感じていた。

「君が音を上げるまで続けるさ…」

男根がゆっくりと引かれると、優子は肉体を「ァァァ…」とよじり、奥を突かれると首がピクッ、ピクッと反り、「クッ…ゥンッ…」と力の抜けた吐息が漏れていく。

それは男の根気強さに根負けし、何かを押し殺そうとしている女の声だった。

その変化を男は目の前で見つめていた。頬を赤らめ、瞼を閉じ、息を止められず、「ン…ンッ…」と身を震わせる様子だった。
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