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第6章 瑞々しい果実

「ハァッ…ハァッ…ハァッ…」
優子は熱にうなされているように、深い呼吸で息を取り込もうとする。

女の肉体は体内に異物が挿入されていると認識していた。それを取り除こうと、肉体は落ち着きを失くし、隙間が埋められてしまうほどの感覚に、上体をよじり、マットに押し当てるように腰が波打ち、砕けてしまうようだった。

最初は不純物だと勘違いされていた男根は、次第に優子の肉体にその存在を認められようとしていた。優子の両脚の力がふっと抜け始め、再び頬をマットに埋めていく。男は女の絶望を感じた姿を見つめ、男の杭はさらに太さ硬さを増し、女の湧水が隙間を埋めるように杭を包み込み始めていた。

男はそっと自身の体を優子に覆いかぶせていく。

優子はうつ伏せになっている肉体をマットに埋め、前に進もうとしていた。逃亡という希望の道は男の重しのような大きな肉体によって阻まれ、隙の無い拘束に、容赦のない窮屈な接合に、選択肢を奪われていく。

早く抜いて欲しいと願う女の気持ちをあしらうように、男は女の尻のクッションにそっと骨盤を押し当て、男の芯の強さにひれ伏す姿を眺め、トロトロになった女の洞窟に蓋をする密着度を感じ、穏やかな女の一息を間近で堪能しようとする。その女の息は男の芯に強さを与えていた。

「ハッ…ンッ…ァッ…ふぅ…ァッ…」