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特別捜査官・優子
第6章 瑞々しい果実
耳元で刃が生地を刻む音がしていた。そこは優子の肩だった。女のショルダーラインを美しく滑らかに表現していた稜線は、首元から左右の肩にそれぞれハサミが入っていく。女の肩には力が入っていた。

男の手が後ろに縛る女の両腕に触れ、手首の方からジャケットの生地がシャリという音と共に役目を終えていた。縄を切らないように、生地に緊張を持たせ、手繰り寄せ、そこにハサミが入れられる。まるで優子自身が今夜経験した出来事のように、共に力を尽くしてきた女の戦闘服ともいえるスーツが無情にもハサミの犠牲になってしまう。

左右の腕を包んでいた生地もパンパンな状態から、ふっと緊張が解かれるように解放されていく。その薄い生地が切り刻まれていくたびに、優子の腰がゆらりゆらりと左右に動き、体をよじって何とか前に進もうとするが、肉体が泥に浸かっているように、体が思うように動かなかった。

ハサミは女の動きに合わせ、正面に来たジャケットの脇も切り裂き始めていた。両手を後ろに縛られていたため、がら空きだった脇腹から脇にかけて大胆にハサミが入っていく。まったく抵抗できず、スムーズに切られていく軽快な音に、優子は「ぁぁ…」と掠れていくような声を出していた。

男に肉体を操られているのか、優子が自ら体をひねっているのか、自然な流れで反対側の脇腹から脇にも切り込みを入れられ、ジャケットの背面部がうつ伏せの体勢で、腰の方から生地を手繰り寄せられるように、そっと男によって奪われた。女の両腕を包んでいた生地は、肩の方から引き上げられるように抜かれていく。暗闇の中に白い生地に包まれ、赤い縄で縛られた両腕が浮かび上がっていく。
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