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特別捜査官・優子
第6章 瑞々しい果実
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佐々木は立ち膝になり、硬くなった男の矛を衣服に納め、ズボンのベルトを締め直していた。男は背後を振り返り、何かを探していた。
男はハサミを手にしていた。優子は差し迫った新たな危機に、「ハッ…」と慌てた声を出していた。マットに付けた足裏に力を入れ、膝を伸ばし、体を後退りしようとしていた。
女の両脚が伸びきったところで、男の手が女の足首の縄を掴んだ。
優子は足首を掴まれ、「はぁはぁ…」と荒い呼吸を止められない。男に仰向けのまま手繰り寄せられ、「ぁぁ…」と絶望の声を上げていく。
暗闇に包まれた静寂の中で、シャリという鈴の音のような音がしていた。女は上体を起こし、音がした方に視線を移していく。ハサミの刃が女の左足の裾に切り込みを入れていた。脛(すね)あたりまでハサミが入り、生地が左右に裂けるように切られていた。
優子はシャリという音を聞きながら、上体を諦めという気持ちの重さに負けるように、そっとマットに預けていく。ハサミは膝近くまで縄を切らずに、生地だけを切り進めてくる。
男は女に身を寄せるように近付き、今度はジャケットの前ボタンを切られ、胸元のシャツボタンが2つ、女の上下する胸の動きに合わせ、弾けるようにどこかに飛んで行った。胸元が開け、女は視線を落とそうとするが、そこには暗がりでも明るく見える刃物が見えていた。それは自身の身を危険にさらすもので間違いなかった。その脅威の前に、優子は胸元を必死に隠すべく、体をうつ伏せにすることくらいしかできなかった。
男はハサミを手にしていた。優子は差し迫った新たな危機に、「ハッ…」と慌てた声を出していた。マットに付けた足裏に力を入れ、膝を伸ばし、体を後退りしようとしていた。
女の両脚が伸びきったところで、男の手が女の足首の縄を掴んだ。
優子は足首を掴まれ、「はぁはぁ…」と荒い呼吸を止められない。男に仰向けのまま手繰り寄せられ、「ぁぁ…」と絶望の声を上げていく。
暗闇に包まれた静寂の中で、シャリという鈴の音のような音がしていた。女は上体を起こし、音がした方に視線を移していく。ハサミの刃が女の左足の裾に切り込みを入れていた。脛(すね)あたりまでハサミが入り、生地が左右に裂けるように切られていた。
優子はシャリという音を聞きながら、上体を諦めという気持ちの重さに負けるように、そっとマットに預けていく。ハサミは膝近くまで縄を切らずに、生地だけを切り進めてくる。
男は女に身を寄せるように近付き、今度はジャケットの前ボタンを切られ、胸元のシャツボタンが2つ、女の上下する胸の動きに合わせ、弾けるようにどこかに飛んで行った。胸元が開け、女は視線を落とそうとするが、そこには暗がりでも明るく見える刃物が見えていた。それは自身の身を危険にさらすもので間違いなかった。その脅威の前に、優子は胸元を必死に隠すべく、体をうつ伏せにすることくらいしかできなかった。
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