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特別捜査官・優子
第2章 服従のしるし
両脚の間、鼠径部(そけいぶ)にもハーネスのように縄を掛けられ、お尻が持ち上げられ、「ハァ…」と声を出し、優子は背中をピンッと反ってしまう。次々と縄が繋ぎ合わされ、脚にも縄が這う様子を、視線を落として見つめていた。

それから太ももから脛に至るまでの両脚が、ギュッと左右から包まれてしまい、優子は「ふぅっ…」と息が上がり、次第に優子はバランスが取れなくなる。膝がカクカクとしだし、左右に揺れ始めていた。それを抑えようとしていた片方の足首にも縄が掛かり、優子は「ンッ…」と抵抗の意思を示したが、別の足首も縄が巻かれ、両足首が中央で縄に引き寄せられ始めると、「ふぅっ…ふぅっ…」と優子は体を反らし、肉体が封印される抑圧に耐えていた。

最後は足首まで揃えられ、そこに縄が這い、しっかりと囲み、ギュッと締められてしまうと、優子は「ハァ…ハァ…」と肩で息をするように、荒い息を吐き出していた。

佐々木が再び背後に回り、優子は1人でこのステージに立っている気がしていた。もう体の動かし方が分からなくなっていた。まるで自分の体ではないような感覚だった。直立しているのが精一杯だった。
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