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特別捜査官・優子
第3章 アメとムチ
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エレベーターの上昇が止まった。だが扉は開かない。佐々木はフッと微笑み、やるべき大事なことを思い出していた。右手に持っていた女のバッグを左手に持ち替えた。そのバッグはハイブランドのもので、ファスナーは閉まっておらず、佐々木が取手一本でバッグを持つ。そうするとバッグの口が開き、中はきれいに整理されていたため、何が入っているか、よく見えていた。
男は中を覗き、右手を幅の狭い内ポケットに伸ばした。1つは黒いケースに入れられたスマホだった。ディスプレイはカバーで覆われていなかった。男がディスプレイをタッチすると、待受画面が映し出された。時刻とスマホの通信ステータスが表示され。佐々木は『圏外』という文字を見て、サイドスイッチを長押しした。すぐにスマホはシャットダウンしていく。
続いて男は隣のポケットから、赤いカバーに包まれたものを取り出した。手帳タイプのもので、ディスプレイが完全に隠れる仕様だった。佐々木は指先でマグネットのストッパーを外し、カバーを開いた。待受画面にはモデルであり、俳優としても活躍中の女性タレントが映し出された。佐々木はこのスマホにも『圏外』と表示されているのを確認し、すぐにシャットダウンさせた。
男は中を覗き、右手を幅の狭い内ポケットに伸ばした。1つは黒いケースに入れられたスマホだった。ディスプレイはカバーで覆われていなかった。男がディスプレイをタッチすると、待受画面が映し出された。時刻とスマホの通信ステータスが表示され。佐々木は『圏外』という文字を見て、サイドスイッチを長押しした。すぐにスマホはシャットダウンしていく。
続いて男は隣のポケットから、赤いカバーに包まれたものを取り出した。手帳タイプのもので、ディスプレイが完全に隠れる仕様だった。佐々木は指先でマグネットのストッパーを外し、カバーを開いた。待受画面にはモデルであり、俳優としても活躍中の女性タレントが映し出された。佐々木はこのスマホにも『圏外』と表示されているのを確認し、すぐにシャットダウンさせた。
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