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特別捜査官・優子
第3章 アメとムチ
「30分もすれば分かるだろう…君が本当に優秀なのか…一匹狼のようだが…実は型にはめられるのが好きな…女なのかもな…」

〔優秀なら逃げる…生きて帰ること…あなたを捕まえるのが最も重要なこと…〕

「どちらにしても君の値打ちは上がる…私は優秀な特別捜査官を捕らえたんだ…そのことを警察に教えてやろう…助けがくるまで…君を退屈にさせないよう…息詰まる筋書きにするよ…」

優子は庁内の自分の評価を知っていた。『面白みがない』、『退屈』、『扱いにくい』と言われていた。『値打ち』という言葉が最も彼女のプライドを刺激した。

女は目に力が入り、壁にある時計を見つめた。
男の手が優子の肩から放れていく。そして優子の右側に見える白い扉に歩き始めた。

その姿を優子はじっと見つめていた。ほぼ睨みに近い、鋭い視線だった。

男が白い扉の前に立つと、胸ポケットから1枚のカードを優子に見せつけるように、扉脇の白壁にかざしていた。この部屋の扉には全く反応しなかった。男はカードを、下に置いていた優子のバッグに落としていく。

白い扉が開き、すぐに閉まった。部屋に独り取り残された優子の視線が、再び壁掛け時計に向いていく。

彼女は大きく深呼吸をして、目を閉じた。再び目を開けて、時計を見つめる瞳は力なく、肩の力が抜け落ち、目の前の壁がかすんで見えていた。
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