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特別捜査官・優子
第5章 誘導尋問
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「俺はこの角度だ…」
男は優子の正面に立ち、女の頬に手のひらを添え、上から見下ろすように彼女の首を反らせた。天井を向かされた優子は[まさか…天井にも…]と思う。
だが男は「上から見られなかったからな…」と指先で唇の淵をなぞっていく。左手は女の頬を摩り、うなじの方に伸びていた。女は一瞬、息を止め、目を細めているようだった。今度は手が入れ替わり、右手が同じことをしていた。それは粘着テープを巻いたラインであった。
「苦しかったか…?」
男の言葉に優子の目が見開いてしまう。女は思いもよらない、優しい言葉に動揺し、胸を大きく上下させ、「はい…」とだけ答えた。
再び唇を指先で愛撫され、女の口が少しだけ開いてしまう。そこに指がそっと忍びこみ、「ふぅっ…」と女は吐息を漏らす。佐々木は女の腰が前後に動くのを見逃さなかった。
男の指先でゆっくりと口の中を愛撫され、舌の上で指を転がされ、女は「ふぅ…ふぅ…」と短い吐息を漏らし始めてしまう。
彼女は縛られて手も足も出せず、身動きも取れなかった。男の前では気丈な態度を崩そうとしなかった。たった独りで立ち向かおうとしていた。男に詰め寄られ、口の中がかき回され、弄ばれる、それまでのじっと耐える拘束とは違い、防戦一方の状況に、彼女の心が乱されていく。
男は優子の正面に立ち、女の頬に手のひらを添え、上から見下ろすように彼女の首を反らせた。天井を向かされた優子は[まさか…天井にも…]と思う。
だが男は「上から見られなかったからな…」と指先で唇の淵をなぞっていく。左手は女の頬を摩り、うなじの方に伸びていた。女は一瞬、息を止め、目を細めているようだった。今度は手が入れ替わり、右手が同じことをしていた。それは粘着テープを巻いたラインであった。
「苦しかったか…?」
男の言葉に優子の目が見開いてしまう。女は思いもよらない、優しい言葉に動揺し、胸を大きく上下させ、「はい…」とだけ答えた。
再び唇を指先で愛撫され、女の口が少しだけ開いてしまう。そこに指がそっと忍びこみ、「ふぅっ…」と女は吐息を漏らす。佐々木は女の腰が前後に動くのを見逃さなかった。
男の指先でゆっくりと口の中を愛撫され、舌の上で指を転がされ、女は「ふぅ…ふぅ…」と短い吐息を漏らし始めてしまう。
彼女は縛られて手も足も出せず、身動きも取れなかった。男の前では気丈な態度を崩そうとしなかった。たった独りで立ち向かおうとしていた。男に詰め寄られ、口の中がかき回され、弄ばれる、それまでのじっと耐える拘束とは違い、防戦一方の状況に、彼女の心が乱されていく。
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