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特別捜査官・優子
第6章 瑞々しい果実
優子は男の指に唇の淵をなぞられるだけで、「ンッ…ンン…ンッ…」と鳴くように躰を揺すり悶えていた。

水源から漏れ出た水は雨漏りのように、女が持つ『神秘の洞窟』内に滴り落ちる。その水は男の熱意で透明性を増し、穏やかな愛撫で温度を上げ、女は弱みが暴かれた興奮で粘りを高め、焦らしが湧き出す水量を増やしていた。

男の指が女の恥唇をなぞり、それに反応して女の唇が呼吸しているようだった。女の口が男の指を吸い込むように中に導き入れる。

優子は男の胸の中で「ンッ…ンッ…」と徐々に背を反らす力を高めていく。男の指が女の恥口を塞ぐように吸い込まれ、手のひらが恥唇に蓋をするように添えられていた。

洞窟の中までトロトロにされた無念に、嘘がつけない核心部分に男の攻めが及んでいる事実に、女の躰が内側から熱くなっていく。

男の指がゆっくりと温水の中を、湯をかき回すように動き回る。女は「ンッ…ふぅ…ふぅ…ンッ…」と体の力が抜ける安堵な吐息を漏らし、躰を乱すことなく、目を閉じ、腰だけがゆっくりと揺れていた。
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