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特別捜査官・優子
第6章 瑞々しい果実
男は手のひらに力の入る女の手を掴み、別の手で女のショーツをまるで貝殻を開けるように、手前に引いた。ぬめりを伴う女の液がキラキラと光り、それはショーツの裏地にもはっきりと付着していた。

優子の背後で男がベルトを外す鉄の音がしていた。彼女は目を閉じ、手のひらを合わせるように縛られた手を必死に伸ばして、尻の窪みに自ら挟み込んでいた。

男の体が優子に近付いてくる。

「女の腰が激しく横に揺れる時は…もう我慢できないってサインじゃないのか…?」

優子は首を左右に大きく振っていた。

[違う、絶対に違う…どうして誰も助けに来ないの…このままじゃ私…この男に…何もかも奪われてしまう…]

男は優子のほとんど身動きが取れない背中を見つめた。

〔君は絶望~不安~驚き~刺激という流れに弱いんだ…その場の雰囲気ではなく…男に束縛されることを望む女なんだ…]

異常な反応を示した彼女を鎮めるため、彼女の矛盾を突くため、男は自身の下着をズボンと同じように下げ、欲望に抗うことができない、硬くなった矛(ほこ)を露にしていた。
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