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第6章 瑞々しい果実

男は「どうなんだ…？」と詰めるように問い正し、両手を女の腰まで伸ばした。すでにベルトが緩められたパンツに手を掛け、男はそれを自身の方にじわじわと引き寄せていく。

「はっ…」と優子は異変に気付き、「ハァッ…ハァッ…」と息が上がり、徐々に下ろされるパンツに手のひらに力が入っていく。

優子が手でパンツをずり下ろされるのを防ごうとするが、無情にも生地は皮のように剥かれ、黒い繊維に包まれた尻が露になってしまう。それは脚の付け根の縄がハーネスのようになっており、優子の果肉のような締まった尻を下から突き上げ、ハリのある2つの膨らみを強調していた。

優子には見えていなかった。この時、男の手にはハサミが持たれていた。それは女の右脚の側面から黒い繊維に縦の切れ目を入れ、繊維は横に弾けるように裂けていった。

女は「ハッ…何を…」と驚きを隠せず、尻が反射的に左右に揺れてしまう。

ハサミは前後の生地を2本のラインで繋げる、ダブルサイドストリングと呼ばれる、ショーツの側面に触れ、僅か2本のラインで守られていた箇所を容赦なくカットしていった。同じことを左側でもされ、優子は「ハァッ…ハァッ…」と荒い息を白いマットに向けて吐き出していた。その熱波が自身の顏にも跳ね返ってきていた。