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悪いオンナ…3
第1章 【癒しの彼女には両想いの彼氏が居て……】







4年後———



「めっちゃ綺麗じゃん、おめでとうー!」



中学から仲の良い連れの1人、ナギサの結婚式
グループ内で初の既婚者になった
もう僕たちも社会人3年目で、
ナギサの相手は仕事の取引先の方だそうで1つ年上なんだって
幸せそうに笑う2人を見て嬉しく思った



「え、あれ……まさか、彩花ちゃんじゃない!?」



招待客の中に居るんだろうな、とは予測出来ていた
大学時代の友人なんだから当然といえば当然で……
胸の奥がまたあのざわつきを見せる



誰も、僕らの関係を知らない
僕からは言わないし、彼女も言わなかったんだろう
こうして再会するのも、お互いわかっていたはずだ
共通の友達が居るのだから



咄嗟に目を逸らしてしまったよ
どう思ったかな
電話が掛かってきたフリをしてその場から離れた
連れは相変わらず彼女に気に入られようとしてる
僕にもそんなガッツがあれば良かったのか?
いや、今更出来るはずがないだろ



「おい、何処行ってたんだよ、式もう始まるぞ」



ギリギリで戻って参列した
あれから長い月日が経って、一切会う事もなかったのに
今は同じ空間に居る
数メートル先に居るんだ
最初にチラッと見えたのは、何年経っても変わらない綺麗な横顔だった
目は合っていない



披露宴ではやっぱり同じテーブルで、前に座られた
こんな事なら、ナギサには事情を話しておくべきだったか
連れに話しかけられても上の空
情けない、なに動揺してんだよ
一切、前は見れなかった
なのに連れは常に話題の中に僕を入れてくる



「彩花ちゃん、今は◯◯で働いてるんだって、外資系じゃん、格好良いね、バリキャリだよ〜」



よくそんなペラペラと人の自慢出来るな
「そんな事ないよ」って謙遜する彼女の声、
嫌でも拾ってしまう




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