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悪いオンナ…3
第1章 【癒しの彼女には両想いの彼氏が居て……】

「教えてよ……どう忘れたら良いの?何で忘れられなくしたの?」
「忘れてくれなかったんだ?」
「え……」
「あんな終わらせ方だったから最低な女で片付けてくれれば良いって思ってたけど、今日再会してやっぱり違うかなって…」
「どう、違ったの?」
恐る恐る聞いたのに、一瞬の隙を狙って触れるだけのキス
「もう1回食べたくなっちゃった」
「もう今、食べたじゃん……」
「だから、その覚悟が出来たら来て…て話だったのにな」
「そうやってまだ、僕を弄ぶんだね」
「エヘヘ、ダメ?怒った?ごめん……本当は来てくれただけで嬉しい」
ほんっと、魔性の女って言葉が一番似合う
それに騙されちゃう僕も僕……
握り合う、手と手が揺れる
「怒ってないよ、大丈夫」
「じゃあ……する?」って可愛い顔が覗き込む
この誘い方に僕は二度も負けてしまうのか
負けてしまうのだろう
勝てっこない、無理だよ
彼女以上の人なんか何処にも居ない
だけど………
「戻るのは嫌だ……身体だけの関係は……」
真っ直ぐ見る目は何を考えているんだろう
「そっか…」で顔が近付いて
キスする寸前で止まられて
「でもシたいでしょ?」って囁かれたら最後
唇は重なって離れられなくなる
「あ……待って、走って来たから汗掻いちゃって……シャワー浴びたいんだけど」
「ん…?良いよ、そのままで」
「え、あっ…ちょっと……彩花ちゃんっ」
ベッドに押し倒され、目の前でバスローブのベルトを外す
肌の透き通るような白さも、胸の膨らみも、くびれもあの頃のまま………
「見過ぎだよ……触り慣れてる身体でしょ?」
綺麗だ………本当に………全然変わってない………

