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悪いオンナ…3
第1章 【癒しの彼女には両想いの彼氏が居て……】





「「えっ……!?」」



こんな事ってあるんだ……
地元の本屋さんでバイトしている僕は品出ししている最中、お客様に新刊の参考書の在り処を聞かれ顔を上げるとそのお客様は彩花ちゃんだった



「亮くん!?え、此処でアルバイトしてるの?」



神様、ナイス!!
マジでこの日シフト入ってて良かった!!
めっちゃかったるいと思っていたけど超絶元気になりました
まさかこんな地元で会えるなんて思ってもなかった
嬉しさのあまり「おぉ…」とか変なリアクションしちゃったし!



凄いな、この近くで家庭教師のアルバイトをしているみたいで、今日はその子の家に行く前に参考書を買っていこうと立ち寄ったみたいだ
高校生の参考書だから………
マジかよ、彩花ちゃんに家庭教師してもらえるとか僕だったら絶対頭に入らなさそう……邪な事ばかり考えちゃうなんて口が裂けても言えない



「その、家庭教師してる子って……」



「うん、今は高2かな、私と同じ大学を志望してくれてて……高1の冬から教えてるからもう半年くらいかなぁ」



「男の子…っすか?」



あ、ヤベ、マジなトーンだし、一瞬引かれたような……
他のお客様には気付かれないように言ったつもりだが



「え、女の子だよ、なんで?」



そんな目を真ん丸くして見なくても……
僕が一番恥ずかしい事はわかっています
男かどうか、正直そこが気になるんすよ
マジで焦った、女の子で良かった〜
ふふふって笑われて顔が熱くなる
「変な事聞いてごめんなさい」と新刊コーナーを案内した
お目当ての参考書が見つかって良かったです



「亮くんは何時まで?」



「ラストまでだから21時かな」



「そっか、私は19時まで……残念」



「ざ、残念って……」










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