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蛇の檻
第13章 『支配する美』
第2話

玲奈は 何も意識していない。
だが、彼女の 視線がゆっくりと持ち上がり、長いまつげが揺れた瞬間――

誰もが、玲奈に 囚われていた。

玄蛇の動揺

この場にいる誰もが 「試練の続きを見届ける」 つもりだった。

だが、今や試されているのは 玲奈ではなく、彼女を見つめる側の人間たちだった。

玄蛇は、その違和感に いち早く気づく。

「……すごい…」

思わず、息を呑んでいた。

計算されたものではない。
これは、 玲奈の意識すら届かない無意識の領域。

しかし、それこそが 恐ろしいほどの支配力 を持っていた。

玄蛇は、己の手で作り上げた舞台が
すでに玲奈のものになってしまったことに気づき、初めて動揺する。

誰もが、玲奈の動き一つ一つに 圧倒されていた。

観客たちは試練の続きを期待していたはずなのに、
今や 玲奈が「どう動くのか」だけを待ち焦がれる ように変わってしまっていた。

玄蛇の指先が、無意識にわずかに動いた。

玲奈の何気ない仕草が ここまで人を惹きつけるものだったとは――。

玲奈は、まだ 何も知らない。
自分が、すでに この場の支配者になっていることに――。

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