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貴方色
第2章 飴と鞭
「黄瀬君のソレ…苦しそうですね…。」
「…⁉︎」
僕の指摘に黄瀬君は、すでに赤い顔をさらに赤くさせた。
黄瀬君が可愛いくて可愛いくて、ちょっとイジワルをしようと思っていたけど、イジメたくなった。
「く、黒子っ…ち…。」
黙っている僕を見て不安になったのか、黄瀬君はただ僕を見つめている。
「黄瀬君…。」
僕は、黄瀬君の前髪を掴み顔を覗き込んだ。
「…。」
雑に扱われているのに、顔を近づけたら恥ずかしそうに目をそらした。
「黄瀬君のソレ。どうして欲しいですか?」