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第1章 初夜から激しい愛

もう、振られてもいい。

チョコレートさえ受け取ってくれれば。

この好きな気持ちさえ、分かってくれれば。


すると部長は、私をそっと抱きしめてくれた。

「部長……」

「可愛いな。そんなに俺の事、好きなんだ。」

分かってくれた。

幸せだ。私。

「一ノ瀬さん。」

「はいっ！」

部長は私の目を見つめてくれた。

「俺と結婚してくれますか？」

「ええっ⁉」

そしてニコッと笑った部長。


その日から、私と会う度に「結婚して。」と言ってくる四ノ宮部長。

ここまでくると、本気なのかからかっているのか、私の方が理解できない。

そして一か月が過ぎ、ホワイトデーが来た。