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夜に咲く名前のない恋人達
第4章 ルカへの想い
ぷりんは、涙で滲む視界の中、必死にルカの背中を追いかけた。

「卒業したくない……っ バイバイなんて嫌だっ!!」

ぷりんが震える声で叫びながら、背中に飛びつくと、ルカの歩みが止まった。

「なんで私に優しくしてくれたの? なんであんなにお金をかけて、生誕祭してくれたの……? アイドルとホストが絶対に付き合っちゃダメって、わかってるなら……最初から何もしないでほしかったっ!!」

涙を流しながら訴えると、ルカも堪えきれなくなったように、震える声で怒鳴った。

「……放っておけなかったんだよっ!!」

「なんで……? 私なんか、通路でちょっと話しただけの、ただのお客さんなのに……」

「うるさいっ!! ……俺とお前は……結ばれない運命なんだよ……」

背中にしがみついたまま、ルカの肩が小さく震えているのが伝わってくる。

ルカくんも……泣いてる……

彼の本音を垣間見た気がして、胸が締めつけられるぷりん。

そんな時、ふと視界の端に、煌びやかなネオンが映った。

ラブホテルの看板だ。

ぷりんは、ルカの背中に顔を押し当てたまま、小さく呟く。

「わかった。今日で最後にしてもいい……」

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