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夜に咲く名前のない恋人達
第6章 ホストクラブ『ジュリア』の派閥
響はクスッと笑みをこぼした。

「そう言うと思ったよ。ルカに似てるんだよ。顔つきが……」

そう言って、ぷりんの頭を軽く小突くと、腕を捲って時計を見た。

「店が終わるまで待ってろ。いいな?」

ぷりんは頷くしかなかった。

ビルの下の暗がりに身を潜めながら、じっと待つぷりん。

時計の針が夜の12時を指す頃、ホストと客が一緒に出掛けていく。

楽しげな笑い声や甘えたような声が聞こえる様子を、ぷりんはその様子を眺めていた。

「待たせたな」

響が来てくれた。

少し煙草の匂いをまとわせたまま、面倒くさそうに髪をかき上げる。

ぷりんが小さく頷いたその時、響の視線の先に、一人の女性がこちらを見ていた。

華やかなドレスに身を包み、ゆるく巻かれた髪をかき上げ、高貴なオーラを漂わせている。

その姿を見た瞬間、ぷりんは怒りが込み上げてくる。

あの人が……麗香って人……?

ぷりんの視線の先に、麗香がいるのを見て、響が声を震わせた。

「あいつ……あれが麗香だ……」

コツ……コツ……

ヒールの音と共に、麗香がこちらに近付いてくると、ぷりんも怒りに任せて駆け寄っていく。

「おい、待てっ!!」

響の制止も聞かず、ぷりんは麗香と対峙した。

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