この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夜に咲く名前のない恋人達
第1章 新生ふらっと#らぶ

チェキを撮影した後、人見知りのぷりんは会話が全く続かない。
「…………」
沈黙に気を使ってくれたのか、おじさんが口を開いた。
「アイドルになったきっかけって、誰かに憧れてたとか?」
「私、心結ちゃんに憧れていたんですっ!!同じ黄色担当になれたのも、すごく嬉しくて……」
そう答えたものの、また会話が途切れる。
すると、おじさんは少し申し訳なさそうに笑いながら言った。
「心結ちゃん、すごかったよね? 俺、姫ちゃん推しだから推してあげられないけど、頑張ってね?」
「あ……姫先輩、可愛いですよねっ!!頑張りますっ」
その後、おじさんは姫の元へ向かった。
しばらくすると隣からぷりんの元に聞こえてくる、甘えたような声。
姫先輩と私の所に来てくれたおじさんだ……
「他の女のところに行ってたでしょ? 姫のこと、好きじゃなくなった?」
「デビューしたばかりだし、行ってあげようかなって思って……」
「姫だけじゃないと、もう嫌いになっちゃうぞ? メッセージだって『、』しか書かないようにしちゃうけど、それでもいいの?」
小さな体から上目遣いで睨みを効かせる姫の目に、ほとんどの男は墜ちてしまう。
「ごめんね。姫ちゃん以外の所に絶対に行かないから許して?」
「じゃあ許してあげるねっ!!」
そう言って満面の笑みで、おじさんを見つめる姫。
地下アイドルには、大手事務所のアイドルグループにはない、独特の文化がある。
浮気者はアイドルから干される。嫌われるというものが存在するのだ。
ヤキモチ妬いてるよ?くらいの可愛い言い方の子もいれば、姫のようにかなり圧をかけてくる子もいる。
こうして、デビュー日のぷりんのチェキ列には、たった 一人しか来てくれなかった。
「…………」
沈黙に気を使ってくれたのか、おじさんが口を開いた。
「アイドルになったきっかけって、誰かに憧れてたとか?」
「私、心結ちゃんに憧れていたんですっ!!同じ黄色担当になれたのも、すごく嬉しくて……」
そう答えたものの、また会話が途切れる。
すると、おじさんは少し申し訳なさそうに笑いながら言った。
「心結ちゃん、すごかったよね? 俺、姫ちゃん推しだから推してあげられないけど、頑張ってね?」
「あ……姫先輩、可愛いですよねっ!!頑張りますっ」
その後、おじさんは姫の元へ向かった。
しばらくすると隣からぷりんの元に聞こえてくる、甘えたような声。
姫先輩と私の所に来てくれたおじさんだ……
「他の女のところに行ってたでしょ? 姫のこと、好きじゃなくなった?」
「デビューしたばかりだし、行ってあげようかなって思って……」
「姫だけじゃないと、もう嫌いになっちゃうぞ? メッセージだって『、』しか書かないようにしちゃうけど、それでもいいの?」
小さな体から上目遣いで睨みを効かせる姫の目に、ほとんどの男は墜ちてしまう。
「ごめんね。姫ちゃん以外の所に絶対に行かないから許して?」
「じゃあ許してあげるねっ!!」
そう言って満面の笑みで、おじさんを見つめる姫。
地下アイドルには、大手事務所のアイドルグループにはない、独特の文化がある。
浮気者はアイドルから干される。嫌われるというものが存在するのだ。
ヤキモチ妬いてるよ?くらいの可愛い言い方の子もいれば、姫のようにかなり圧をかけてくる子もいる。
こうして、デビュー日のぷりんのチェキ列には、たった 一人しか来てくれなかった。

