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第5章 初体験

ルカは怖くないようにゆっくりと、ぷりんのジャージのファスナーに指をかけた。

「このジャージ、脱ごっか？」

ためらいがちに言われ、ぷりんの心臓が一気に跳ね上がる。

これから全てが脱がされていくというイメージが目に浮かんだのだ。

「や、やっぱり……恥ずかしい……」

ぷりんは自慢できる程のスタイルの持ち主ではない。

ルカの知ってる女の子と比べられると嫌われてしまうかも知れない。
ガッカリさせるかも知れない。

そんな意味も含めた微かな抵抗だった。

「本当に怖くなったら言えよ？やめてやるから……」

そう言いながら、ルカの手はゆっくりとジャージのファスナーを下ろしていく。

ぷりんは思わずギュッと目を閉じた。

ジャージの下から現れたのは、何の飾り気もないシンプルな白のTシャツ。

ジャージを脱がされ、ゆっくりベッドに寝かされると、ルカがクスッと笑って呟いた。

「……なんか、色気ないな？」

白のTシャツにジャージのズボンなんて、冬の体育の時間か、ダイエットで走っているおばさんくらいしかイメージできない。

「ごめん……私、可愛い服とか持ってないから……」

少し意地悪を言うつもりが、思いの外、ぷりんが落胆した様子で謝った為に、ルカも真剣な眼差しを向けたまま謝ってくれた。

「俺もごめん……ぷりんらしくて可愛いのに……」

「いいよ。可愛いって言われると嬉しい……」

幸せそうに微笑んだぷりんに、ルカの手がTシャツ越しの胸元を弄っていく。