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夜に咲く名前のない恋人達
第7章 モニターに映るルカと姫
ルカが姫の体に覆い被さり、彼女の顔に色艶が浮かんだ瞬間、ぷりんの腕が強く引かれた。

「えっ……?」

響だった。

「おいっ!!もう行くぞっ!!」

ぷりんが抗う間もなく、響は強引に彼女を引き寄せ、部屋を後にする。

背後から司の煽る笑い声と、麗香の冷めた視線が追いかけてきた。

「おいおい。どこに行くんだよ?最後まで見なくていいのか?」

司の声に、響きが怒鳴るように返す。

「また明日だっ!!」

こうしてぷりんは、ルカと姫の結末を見ることなく、マンションから飛び出した。

そして二人は、マンションの近くにある公園へ到着した。

薄暗くて誰もいない、秋の夜風が吹き抜ける公園のベンチに並んで座る。

響のジャケットに包まれたままのぷりんは、まだ小さく震えていた。

「ルカくん……」

うわ言のように名前を呼ぶぷりんに対して、響は静かに呟いた。

「……あんまり思い詰めるなよ……」

「でも……」

全裸で監禁されている様子。

無感情になってしまったルカの顔。

姫を抱こうとするルカの感情。

すぐに整理できるものではない。

響きは腕を伸ばして、落ち込むぷりんの頭をそっと抱き寄せる。

「とりあえず、生きてたんだから……今日のところは一歩前進したってことにしような?」

優しく髪を撫でる響の手が、すごく温かかくて、心に染み込んでいく。


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