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微熱に疼く慕情
第4章 【錯乱していく激情】

「大智……何で来たの?」
「会いたいから」
「もう来ないでって言ったじゃん」
「だって触れたいもん、一華もでしょ?」
「ちょ、当てないで…っ」
「我慢しないで、俺には全部ぶつけて良いよ、機嫌直るまで」
「あっ……ちょっと…っ」
距離を取るにも大智が許してくれない
力が抜けて額同士を引っ付けて……
大智の匂い嗅いだら疼いてきちゃう
シたい男の目って色っぽい
もう……ガードの仕様がないよ
顔が近い……
「私、大智には本当に幸せになって欲しいの」
「うん、その幸せは俺が決める事でしょ?」
「私じゃダメだよ……」
「一華じゃないとダメだよ、そろそろ観念してよ」
「んんっ……ダメ、浮気したくせに」
「それはごめん、もうしないって言っても信じてくれないだろうからこれからの俺を見ててよ」
「ヤダ……大智なんか要らない…っ」
「本当?めちゃくちゃフィットしてるけど?」
「だから擦らないで…っ」
「早く認めなよ」
「ムカつく……私は大智を選ばないよ?言ったよね?それなのにもうこんなのやめなよ」
「俺も言ったよな?これからどんどん好きを伝えてくって」
「……応えられないのに?」
「良いよ、言ってろよ」
背中に回る手が厭らしく触れてくる
こんな至近距離で埒のあかない話を繰り返して
ただただ身体が火照っていくだけなのに……
ムカつく大智の顔を包み込んで見つめ合う
「バカだね……無駄な時間選んじゃってさ」
「一つも無駄な事なんてねぇよ、一華に関わる事なら」
「もう、こんな状態の時の私に会いに来ちゃダメだよ…」
そう言って唇を重ねた
自分から舌を絡ませて腰も動いちゃう
どうしよう、こうなったら止まらないの……

