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微熱に疼く慕情
第6章 【耽溺していく欲情】

「私も……愛してます」
少し重かったかな、と躊躇うもすぐに唇を塞がれた
「それ以上は煽るな、どうにかなりそうだ」
色っぽい視線、唇、声………
どこを切り取っても私を熱くする……
「どうにか…なってください」
「はぁ……ダメだよ、一華、もう休まないと」
不思議ですよね、こんな時は一瞬で体力が回復して起き上がれちゃう
数分前までは鉛のように重かった身体が今は軽い
私からキスをして舌を絡ませる
「コラ」って引き剥がさないで
「いつも起きたら明島さん居ないもん……いつも黒崎さんに任せて遠くに行っちゃう…」
「一華……お前」
「触ってください、私を想うなら……今すぐ抱いて」
いつもお利口じゃない、歯向かう事だってする
でもそれは全部、あなたに愛されたいから
嘘じゃないよって証明して欲しい
今此処で、抱いてくれなきゃ……
「私は明島さんの………何ですか?」
死ぬほど怖くて聞けなかった事
自然と口から零れ落ちた
答えなんて聞く必要もないのに……
答えを聞いたら、終わってしまうのに……
グッと引き寄せられ膝の上に乗せられた
顔が近い……
真っ直ぐ私を見て真摯に応えようとして……
「お前は、俺の………」
あっ………ダメ
自分で聞いておきながら耐えきれなくて
キスで塞いじゃった
答えなんてなくても良い
私ごときが聞いちゃいけないんだ
だって私は牝犬だもん……
あっ………首輪がない、もう外されてる
ベッドに押し倒されて明島さんからも舌を絡ませてきてくれた
「首輪……ない……」
「バカ、今はペットじゃないだろ?」
「えっ……」
「グズグズに甘やかすから黙って抱かれてろ」
「……はい」

