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微熱に疼く慕情
第6章 【耽溺していく欲情】

「調教……してください」
まさか自分からそうお願いするとは
数時間前の自分からは想像も出来ない
「色んな一華を見つけてあげる」
その言葉に酔いしれて、身も心も明島さんに染まってく
ポッカリ空いた心の隙間を埋めてくださったの
もう一度、這い上がらせてくれた
あの時、1人だったらまだ未練たらたらで長い間立ち直れてなかったかも
何もかも大きく包み込んでくれて肯定し続けてくれた
恋愛感情…?勿論ありましたよ
大人の振る舞いで頼りになるし、スマートだし何よりもセクシー
勘違いしそうになった事は多々ある
でもね、明島さんは仕事が第一の人で、数分しか会えなかった時もあった
携帯に何人もの女性が居る事も知っていた
それを隠す人でもなくて、今一番会いたい人に会ってるって感じだった
それに選ばれたのが自分だと嬉しいし、違う日は誰かと会ってるんだろうなと思ってた
束縛だけはしないように気をつけていた
それで大智と失敗したばかりだったし、大智以上に失いたくない人だったから
都合の良い女になったつもりもなくて、
明島さんの性欲って世の男性より遥かに高くて異常体質なところがあるの
求められ過ぎると本当に意識を失う
1人では受け止めきれないところもある
だから寧ろ、他に会う女性が居てホッとしてる部分もあって……
好きだけど……身が保たない
それって思ってる以上に苦しいよ
あの日の私を救ってくれて感謝している
本当に好きだし、これからも抱いて欲しいって思ってる
黒崎さんを連れて来た時はびっくりしたけど
また新たな私を見つけてくださった
こうして明島さんだけに抱かれる夜もあって嬉しい
これからもどんな事でも明島さんに言われると全部曝け出しちゃうんだと思う
信じているから慕い続ける
あなたを越える人はきっともう、何処にも居ない———

