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微熱に疼く慕情
第6章 【耽溺していく欲情】





引き抜きらしいけど、営業部の田中さんが退職したらしい
挨拶もなく突然の知らせだったけど
まぁ、そんなもんか…と
本当に周りにも伏せてくれてて有り難かったな
一番最初に言いふらしそうって思ってごめんなさい
チャラくて苦手だったけど、入れ替えが激しいのは営業部も同じ事
これで営業部に行く回数も減るかな
もう抜けた穴を埋めるべく募集もかけているし
面接も何件か入ってるみたいだしね



社内廊下の曲がり角で、ちょうど出会い頭で
人とぶつかりそうになり避けたものの、
相手も同じように前を塞いできて
あ…すみません、あ…すみませんってよくなるやつ
ふと顔を上げて相手の方と目が合って一瞬だけフリーズしちゃう



見ない顔……新しく面接に来た人かな
真新しいスーツ姿ですみませんってペコペコ頭を下げてる
「こちらこそすみません」と私も頭を下げて通りすがった
がっつり名札見られたのも知ってる
こんな出逢いはいくらでもあるの
近くに来たらふわっと香る匂いにもやられちゃったでしょ?
わざと色んなところに蜜を零していくんだよ
入社出来たら関われると良いですね……







定時で上がったら先輩には
実家の母がぎっくり腰になったので様子を見に行きます、と伝えておいた
実家を出せば連絡も控えるだろうし
会わせて欲しいとか言われると面倒なんだけど
友達ばかりも浮気を疑われるかなって
また駅まで迎えに来そうだし



(わかった、気をつけて、俺に手伝える事があれば遠慮なく言ってね)



連絡は夜に必ず入れる
マメである事と、そんなに友達も居ない事、遊んでいないアピールはそれなりにしてきた
実家とは本当はほぼ絶縁状態だけど、どうしても会わせなきゃいけない状況になれば最悪、代行業者かなって……
あまり家族については話したくもない





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