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微熱に疼く慕情
第6章 【耽溺していく欲情】

仕事終わりに向かった先はとあるマンション
何回も来た事のある部屋
ガチャ…とドアが開いて腕を引かれる
バタン…と閉まったら力一杯ハグされてるの
「ん〜どうした?珍しいね、月曜日から連絡くるなんて」
「良かった……彼氏選ぶんだろうなって思ってたから」
「あ、じゃあ帰ります」
「ウソウソ!帰らないで!来てくれてめっちゃ嬉しい」
本当、現金なんだから……と上がり込む
手洗いうがいまで隣に立たれると嫌なんだけど……
「今日、早く上がれたの?」って顔を向けた瞬間にキスされる
「ちょ、大智…っ」
早過ぎない?と思いつつ、しっかりキスに応えちゃう
そっか、甘えたいんだな
週末は2週続けて会えなかったから限界か……
「時間ないんでしょ?」と服の中に手を入れてくる
「大智……ねぇ、大智っ!」
ビクッとしながら私を見つめてる
「お腹空いたの、何か作ろうよ、時間…ちゃんとあるから」
先に安心を与えておくべきだったね
「うん」って急に素直
エプロン着せられてキッチンに立つ
麻婆豆腐で良いか、と調理開始
包丁持ってるのにハグしないで
コラ、キスはまた後で……もう
「豆腐切って湯通しして」って指示しなきゃやめてくれないんだから
一緒に作って食べるご飯は美味しいね
おかわりするくらい食べてくれて嬉しいよ
食器洗う前にセックスが始まっちゃってベッドに引きずり込まれていく
「辛くてめちゃくちゃ美味しかった…」
「うん…」
「次は一華を食べる、良いよね?」
「……おかわりはナシだよ?」
「えぇ…っ」
「クスッ……うーそ、1回じゃ終わらないでしょ?」
「うん!」
あぁ……馬鹿だなぁ、大智も私も
その場一時だけの熱を求めて身体を重ね合う
すぐに冷めちゃうのに……
わかっていてもズブズブに沼っていくんだよ
あの頃出来なかったセックスを知ってしまってからは……

